麻のシワは、美しい。
忠兵衛はそう感じています。
麻の美しいシワ感を楽しむために、新しい生地をつくりました。
シワ加工をほどこした、美しいシワを元からもった生地。
シワ感を楽しむ、つまりシワを気にしない。
より自由な麻、ご紹介します。
伝統の「縮み」。
日本伝統の織物技術「縮み(ちぢみ)」を採用しました。
生地は、タテ糸とヨコ糸が綾をなして、織り上がります。
タテ糸とヨコ糸に同じ糸を使うと、均一でフラットな生地になります。
ヨコ糸に「強撚(きょうねん)」という撚り(より)の強い糸を使うと、織りあがった生地は、横方向にキュッと縮みます。
ヨコ糸がネジのような働きをして、生地を伸縮させるのです。
これは日本伝統の機織方法、「縮み(ちぢみ)」という技術です。
「近江(おうみ)縮み」や「越後(えちご)縮み」といえば、和の世界では有名な高級反物。
「近江上布」「越後上布」とも呼ばれ、上物の反物として、江戸時代には、お上に献上されていたほど。
品質の高さがうかがえます。
今回のシワ加工の生地は、その伝統技法を採用し、現代の技術で織り上げました。
使った麻糸は、「近江上布」や「越後上布」と同じ、苧麻。
麻の中でも、ハリと光沢感が高い品種です。
和の文化を存分に堪能しながら、シワを気にせず、ラフに麻が楽しめます。
色は3色。
レモンイエロー、スプリンググリーン、マゼンタレッド。
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元気なレモンイエロー
無邪気さと知性を兼ね備えた黄色です。
自分にも、周りの人にも、元気をくれる色。
新しいことを叶えたいときに、いかがですか。
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さわやかなスプリンググリーン
シックでさりげない緑です。
凛としたやすらぎを感じさせます。
リラックスしたい日に、ぜひ。
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一途なマゼンタレッド
ブーゲンビリアを連想させる赤です。
少女の情熱のような、初々しい意志を放つ色。
一歩、踏み出したいときに勇気をくれるかもしれません。
この新しい生地を使った衣たちは、展示会や八ヶ岳の直営店でお披露目します。
ご興味のある方は、展示会スケジュールをチェックしてください。