―― 日常着としての麻の話
「ヘンプ」と聞いて、どんな印象をお持ちでしょうか。
少し硬そう、
チクチクしそう、
扱いが難しそう。
はじめての方が不安に思われるのは、とても自然なことだと思います。
このコラムでは、忠兵衛の服をはじめて手に取ってくださる方へ
ヘンプという素材と、私たちの考え方をお伝えします。
ヘンプとは、どんな素材?

ヘンプは、麻の一種です。
人類が最も古くから衣として使ってきた植物のひとつで、
日本でも古来より、暮らしや神事の中で大切にされてきました。
丈夫で、通気性がよく、
自然の力で育つ、生命力のある素材。
忠兵衛では、
『ヘンプ100%』にこだわり、
その持ち味を活かした服づくりを行っています。
チクチクしませんか?
もっとも多くいただく質問です。
結論から言うと、
忠兵衛のヘンプ服は、チクチクしにくい仕上がりです。
理由は、
・糸や織りの選び方
・仕立ての工程
・使い続けることで柔らかく育つ性質
にあります。
とくに、着用と洗濯を重ねることで、
布は少しずつこなれ、
身体になじむような風合いへと変化していきます。
洗濯やお手入れは難しいですか?
いいえ、特別なことは必要ありません。
忠兵衛のヘンプ服は、
ご家庭で洗っていただけます。
・中性洗剤
・ドライモード
・陰干し
この3つを守っていただければ、
普段着として気負わず着ていただけます。
むしろ、洗うことで
布が育ち、表情がやわらいでいくのも
ヘンプの魅力のひとつです。
より詳しいお手入れ方法はこちらから
どの季節に着られますか?
ヘンプは、実は一年中楽しむことができます。
もちろん、ウールや化学繊維に比べると、保温性は劣ります。
それでも、重ね着をすることで、冬でも愛用していただいているお客様がたくさんいらっしゃいます。
・真夏は、風を通して涼しく
・温かい季節は、サラッと心地よく
・寒い季節は、重ね着で心地よく
天然素材ならではの調湿性があり、日本の四季に寄り添ってくれます。
なぜ、ヘンプ100%なのですか?

扱いやすさだけを考えれば、他の素材を混ぜる選択もあります。
それでも私たちが
ヘンプ100%にこだわるのは、
この素材が持つ
時間に耐える力を信じているからです。
化学繊維にはない、自然素材ならではの変化と深まり。
それを「欠点」ではなく、個性として楽しんでいただきたいと考えています。
日常着の麻、という考え方
忠兵衛の服は、特別な日のための服ではありません。
朝、迷わず手に取り、気づけば、何度も袖を通している。
そんな存在になることを、目指しています。
・着心地がよく
・扱いやすく
・長く付き合える
それが、私たちの考える「日常着の麻」です。
最後に

ヘンプの服は、
一度着ただけで、すべてが分かるものではありません。
時間をかけて、
暮らしの中で少しずつ馴染んでいく。
もし、
「長く着られる服を探している」
「素材とともに暮らしたい」
そう感じておられるなら、
きっと相性の良い一着になるはずです。
▶ 忠兵衛のものづくり
素材選びや仕立てについては、
こちらのページで詳しくご紹介しています。
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