コラム

ヘンプ100%キナリ。染まらない、ふたつの個性。

By 2021年8月12日No Comments

ヘンプ100%キナリ

忠兵衛のキナリは2色あります。

 

その話を進める前に。

そもそも「キナリ」とは、色の名前のことではなかったのをご存知ですか。

漢字で書くと「生成り」。

本来は色の名前ではなく、漂白や染色をしていない、布地や糸、または原料となる農作物そのものを指していました。

それがだんだんと、漂白や染色をしていない素材そのものの色、として使われるようになったのです。

フランス語や英語でいうと、「エクリュ(ecru)」。

天然志向の人々の間で人気のカラーとなっています。

 

さて、ヘンプのキナリですが、原料そのもの、植物としての大麻そのものなので、色合いに幅があります。

産地や土壌、収穫の時期によって、色合いが異なります。

また、自然そのものなので、植物の破片がまざっていたり、ささくれだっていたり。

よく見ると、1本の糸の中でも色がまばらだったり、触れてみると、太さも均一ではなかったりします。

この糸で生地をつくるのは簡単ではありません。

すぐに切れたり、からまったり。

熟練した職人技が必要となります。

織り進むには時間がかかります。

 

忠兵衛のヘンプ生地は、日本国内の職人さんたちの技によって、ていねいに織り上げられています。

 

織りあがったキナリの生地は、色味や質感にばらつきがあります。

まったく同じものは、ありません。

そこがキナリの味。

素敵なところ。

自然そのものの、唯一無二の野生の生地です。

 

さて。

話は戻ります。

 

忠兵衛のキナリは2色あります。

 

実は、大麻の種類で、黒っぽい繊維のものがあるのです。

もともとの色が、黒みがかっている。

通称「ブラックヘンプ」と呼ばれています。

その繊維を使って織りあげた生地は、染色したわけではないのに、ほんのりグレイッシュ。

キナリなのに、色がある。

 

それとは別に、ブラックヘンプを使わない、いわゆるキナリ色の生地もつくっています。

黄みがかった、やさしい色です。

 

この2色のキナリを、忠兵衛ではご用意しています。

 

あなたはどちらのキナリがお好きですか。

ぜひ、目で見て、肌で感じてください。