コラムニュース

折々の色 葉月 ヘンプ100%ショール『大待宵草』9/3発売

By 2024年9月2日No Comments

夜に恋焦がれる花、『大待宵草』。

太陽が沈むとき、そのつぼみに、耳をすませてください。

パラパラと音がして、見る間に花が開いてゆきます。

待宵草。その中でも大きな花を咲かせる『大待宵草』。

一夜かぎりの、はかない花でありながら、生命力は高く、荒地に真っ先に進入する「パイオニア植物」です。

江戸時代末から明治時代初期に園芸種として渡ってきてから、瞬く間に全国に広がり、川縁や空き地では、必ずといっていいほど、根を張っています。

可憐で目を奪う美しい花と、したたかな存在感が魅力の植物です。

 

夢二が唄い、太宰が見染めた美しさ。

「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな」

待宵草の名を一躍有名にしたのは、大正時代の愛唱歌『宵待草』。
竹久夢二(たけひさ ゆめじ)が作詞したこの歌は、1917年に発表されると、たちまち一世を風靡しました。

『宵待草』の詩では、房総半島で夢二自身が味わったひと夏の悲恋が、可憐な花によせて詠われています。

以来、宵待草には彼が好んで描いた、愁いを帯びた美人の面影が色濃く漂うことになりました。

太宰治も小説『富嶽百景』で、富士によく似合う花として、待宵草の姿を書き記しています。

アーティストたちの心を動かすその花から、ていねいに、ていねいに、アーティスティックな色をもらいました。

ノスタルジックな宵闇色。

「ヘンプ100%ショール」×「大待宵草」。

ただのグレーではない。濃いだけの紺とも違う。

見るほどに、たくさんの色が溢れてくるような、単純ではない、静かな情熱の色です。

青い炎が、赤い炎よりも高温であるがごとく、静謐なのに、篤い重厚感がある。

自然素材の掛け合わせなのに、どこかクール。

闇の中にある光を知っている、その期待が色に宿っている。

強さを内包した優しさの色です。

決断したいとき。

決めたことに、まっすぐ向かいたいとき。

大切な人を、大きな優しさで包みたいとき。

ぜひ、まとってみてください。

シックな装いに合わせれば、限りなく洗練られた印象に。

カジュアルなコーディネートに重ねたら、ワンランク上のラフさを演出できます。

さりげないのに、

主役になるショールです。

合わせやすいのに、センスがキラリと目を引きます。

「どこが特別かわからないけど、なにか他の人と違う」そんな印象を与えます。

和暦葉月。

花さく冬へ向かうために、いさぎよい一歩を踏みだしましょう。

2024年9月3日発売

ヘンプ100%ショール 大宵草染め

¥19,800

オンラインストアへ