聖域をまとう。ノイバラの銀色
純潔、初恋、素朴な美。「ノイバラ」
バラと聞くと、ヨーロッパのイメージが思い浮かぶかもしれませんが、原種は西アジアから中国にかけてではないか、といわれています。
日本でも『万葉集』に宇万良(うまら)という名で、野性のノイバラと思われる植物が詠まれています。
園芸用に品種改良されたものと違い、野に咲くバラは、可憐な白い花がほころび、清楚で初々しい印象です。
花言葉も「純潔」「初恋」「素朴な美」など、飾らない純粋さを讃えています。
巳年水無月の色は、そんなノイバラからもらいました。
「守護」と「時の浄化」をイメージする、シルバーグレー。
グリム童話「眠れる森の美女」に登場する、いばら姫。
彼女が100年の眠りにつく城を取り巻くのが、ノイバラの茂みです。
これは「守護」と「時の浄化」を象徴するものであり、ノイバラは「時を超える愛」「聖域の守り手」として描かれています。
「あなた」という聖域を守る。
ノイバラとヘンプ。
どちらも目立たず、静かに、自分の役目を果たす植物。
そのふたつが出会って生まれた、祈りのようなシルバーグレー。
あなたの内にある聖域を、そっと守り、整えてくれるはずです。
ノイバラがくれた、祈りの銀。
野に咲くノイバラは、ただ美しいだけの植物ではありません。
トゲのある枝で静かに境界を守り、やわらかな白い花を風にゆだねながら、どこか聖なる気配をただよわせています。
「ヘンプ100%ショール」×「ノイバラ」。
生まれた色は、うっすらと光をたたえる銀の色。
それは、月のような静けさ、その月を映す、真夜中の泉のようなやさしさを感じさせます。
静かな存在感と中立的なトーンのシルバーグレーは、どんなスタイルにも自然に溶け込みつつ、コーディネートに奥ゆきを添えます。
白いシャツに、ベージュのワイドパンツ。
そこにシルバーグレーのショールとまとう。
凛としたナチュラルスタイルに、しなやかな陰影が生まれます。
黒のワンピースに、銀の差し色を入れれば、静けさと気品をまとう、大人のモノトーンが完成します。
光の加減で表情が変わるシルバーグレーは、朝のやさしさにも、夜の静謐にも、どちらにも似合う色。
そして、不要なものを手放し、自分を整える力が宿っているかもしれません。
2025年6月25日発売
ヘンプ100%ショール ノイバラ染め
¥19,800
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