なぜ人は、
ヘンプに心地よさを感じるのか。|自然に、還る。第7話

森へ行くと、深呼吸したくなる。
波の音を聞くと、肩の力が抜ける。
木漏れ日の下を歩くと、時間がゆっくり流れるように感じる。
自然には、人を安心させる力があります。
でも、それは自然が何か特別なことをしているからではないのかもしれません。
もともと私たちは、自然の中で生きてきた存在だから。
風を感じ、
土を踏み、
植物とともに暮らしてきた長い時間が、私たちの身体のどこかに残っている。
だから自然に触れると、
「初めて来た場所」ではなく、
「帰ってきた場所」のように感じるのかもしれません。
ヘンプもまた、自然のひとつです。
土に根を張り、
雨を受け、
風に揺れながら育った植物が、一枚の服になります。
その服に袖を通すたび、
私たちは、ほんの少し自然を感じる。
もともと持っていた感覚を思い出しているのかもしれません。
心地よさとは、
新しく手に入れるものではなく、
もともと自分の中にあったもの。
自然は、それを静かに教えてくれます。
だから私は今日も、
植物から生まれた一枚を選びます。
帰る場所は、
遠くの森ではなく、
毎日の暮らしの中にもあるのだから。