ヘンプとはどんな植物?
自然の時間が教えてくれる、心地よい暮らし|自然に、還る。第5話

春に芽を出し、
夏に大きく育ち、
やがて実を結ぶ。
植物は、誰かと競争することもなく、
自分だけの速さで季節を生きています。
「もっと早く。」
「もっと多く。」
そんな声が聞こえてくることはありません。
光があれば、光を受ける。
雨が降れば、雨を受ける。
風が吹けば、風に揺れる。
ただ、その時々に必要なものを受け取りながら、静かに育っていきます。
私たちの暮らしにも、その静けさを、もたらしたい。
植物の時間に、少しだけ自分を重ねてみてもいいのではないでしょうか。
ヘンプもまた、そんな植物です。
風を受け、雨を受け、太陽の光を浴びながら、一本一本がまっすぐに育っていきます。
その姿には、力強さと同時に、どこか穏やかさがあります。
その植物から生まれた繊維を身にまとう。
それは、自然の時間を身につけることなのかもしれません。
服を着替えても、時間の流れは変わりません。
けれど、過ごし方は変えられます。
一枚のヘンプの服が、
「今日は少し、ゆっくり歩こう。」
そんな気持ちを思い出させてくれる日があります。
自然は、私たちを急がせません。
だから私は、植物から生まれた服に、何度でも袖を通したくなるのです。