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草をまとう民族 2 -自然と共に生きるヘンプ

By 2025年8月2日8月 13th, 2025No Comments

第2回|大地に根ざす

自然と共に生きるヘンプ

ヘンプは、特別な手間をかけずとも、すくすくと育ちます。

痩せた土地でも根を張り、一般的なコットン栽培に比べて、農薬や化学肥料が格段に少ない。

つまりそれは、人のためだけでなく、地球のために育つ植物ということ。

私たちが自然を痛めずに衣を得る道を、静かに教えてくれます。

麻の根は深くまで伸びて、大地を耕します。

その働きによって、次の作物が育ちやすくなるという循環の仕組み。

自然に負担をかけず、むしろ土をよみがえらせる ― そんな存在が、どれほど貴重なものか。

ただ育つだけで環境に貢献する植物が、いったいどれほどあるでしょうか。

服の原料である前に、ヘンプは「地球の味方」であり「未来の守り手」。

一着の服をまとうたび、大地とつながるような安心感があるのは、そのせいかもしれません。

今日もこの布を通じて、わたしたちは自然と共に生きています。