第6話 季節と、争わない。

暑い日は、涼しく過ごしたい。
寒い日は、暖かく過ごしたい。
それは、とても自然なことです。
私たちは、季節に合わせて服を選びます。
夏には薄い服を。
冬には厚い服を。
でも、眠るための服には、もうひとつ大切な役割があります。
それは、季節と争わないこと。
眠っているあいだ、身体は体温を調節しながら、朝まで働き続けています。
暑ければ汗をかき、寒ければ熱を逃がさないようにする。
身体はいつも、自分で心地よい状態を保とうとしています。
その働きを邪魔しないこと。
それが、眠る服にとって大切なことではないでしょうか。
ヘンプ100%は、暑いから涼しい素材、というだけではありません。
湿気をため込みにくく、風を通し、汗をかいても肌に張りつきにくい。
一方で、空気をまといながら身体に寄り添うため、冷えすぎることもありません。
だから、一年を通して愛用される方が多いのです。
季節に逆らうのではなく、季節を受け入れながら心地よく過ごす。
そんな穏やかな付き合い方が、ヘンプという素材にはよく似合います。
自然は、いつも少しずつ変わっていきます。
私たちの身体も、同じです。
だから服も、その変化に寄り添う存在であってほしい。
忠兵衛が目指しているのは、季節を忘れさせる服ではありません。
四季を感じながら、心地よく眠れる服です。
今日の夜も、明日の朝も。
一年を通して、変わらない心地よさがありますように。
眠るたびに、暮らしは少しずつ整っていく。