第5話 眠りは、一日の終わりではありません。

私たちは、眠ることを「一日の終わり」だと思っています。
仕事が終わって。
家のことが終わって。
今日という一日が終わって。
布団に入る。
そんなふうに、眠りは「終わり」の時間として考えられることが多いのではないでしょうか。
でも、本当にそうなのでしょうか。
眠っているあいだも、身体は静かに働いています。
呼吸を整え、汗をかき、傷ついた細胞を修復し、明日を迎える準備を続けています。
私たちの意識は休んでいても、身体は休んでいるわけではありません。
だから眠りは、一日の終わりではなく、明日をつくる時間なのだと思います。
朝の目覚めは、朝につくられるものではありません。
その前の夜が、静かに育てています。
だからこそ私たちは、眠る時間を大切にしたい。
眠る前の数時間も。
寝室の空気も。
そして、肌に触れる一枚の服も。
忠兵衛がヘンプ100%のパジャマをつくり続ける理由も、そこにあります。
眠りを変えることはできなくても、眠る時間が少しでも心地よくなるように。
身体が余計なことを気にせず、ゆっくり休めるように。
そんな願いを込めて、一枚ずつ仕立てています。
忙しい毎日の中では、睡眠は削るものになってしまいがちです。
でも本当は、眠ることは、明日の自分への贈りもの。
夜を大切にすることは、未来の自分を大切にすることでもあります。
眠りは、一日の終わりではありません。
新しい一日が、静かに始まる時間です。
眠るたびに、暮らしは少しずつ整っていく。